薄毛隠しのアイテムとして使用する方が多いウィッグ(かつら)ですが、近年ではおしゃれアイテムとして使用する方も増えています。
高齢者が薄毛隠しのために使用する場合は、100%人毛の高価なウィッグを購入することが多いようですが、オシャレ目的で使用する若い女性は安価な人工毛ウィッグを購入する傾向にあります。
ただ、人工毛ウィッグだと「ツヤ」があり過ぎて違和感が出てしまうものも少なくありません。そこで、こちらの記事ではウィッグの気になるツヤを消すための6つの方法を紹介します。
Contents
方法1. ウィッグにシャンプーをしてツヤを落ち着かせる
購入した直後のウィッグは、よりツヤがあり過ぎてテカテカしているものです。ですが、何度かシャンプーでメンテナンスをしているうちにごく自然な色になって落ち着いてきた、と感じる方も少なくありません。
ウィッグの場合、自分の髪をシャンプーするよりも面倒ですが、それをすることである程度ツヤを消すことができます。もし購入してツヤが気になるようなら、一度もしくは2、3回シャンプーをしてみましょう。
注意点:ドライヤーを使えないため乾燥に時間がかかる
今すぐツヤを消して装着したいという方には不向きです。特に人工毛を使っているウィッグの場合はドライヤーを使えないので(熱に弱いため)、自然に乾燥するのを待つ必要があります。今すぐ装着は難しくなるでしょう。
方法2. 柔軟剤に浸けてウィッグの毛を保護する
ツヤがあるウィッグの代表的なタイプは、合成繊維などでできている人工毛のウィッグです。人工毛ウィッグのツヤを消す方法の一つとしては、柔軟剤に浸けるという方法があります。
ウィッグをメンテナンスする(洗う)時には、シャンプーをした後にリンスやトリートメントに浸すのがスタンダードです。ウィッグの毛は絡みやすく、傷みやすいので、それを保護する意味合いがあります。それと同じ要領でリンス・トリートメント代わりに柔軟剤を使用すると、ウィッグの毛を保護すると同時につや消しになります。
やり方
- 洗面器などに水と半分~3分の1くらいの柔軟剤を入れます。
- シャンプーしたウィッグを、1の中に30分~1時間ほど浸します。
- 時間が経ったら、取り出し柔軟剤を水で洗い流します。
- タオルで包み込んで水気を切り、自然乾燥して終わりです。
注意点:シャンプーより更に時間がかかる
シャンプー同様、すぐに装着したい方には不向きです。柔軟剤を浸けておく時間もあるので、より時間がかかる方法になります。また、毛が絡んでしまうことも多いので、丁寧に扱いましょう。
方法3. ベビーパウダーをつけて手軽にツヤを抑える
今すぐウィッグのツヤを消したいという方におすすめの方法が、ベビーパウダーをつけるという方法です。装着前に、ウィッグにベビーパウダーをはたいて、その後粉をしっかりはたき落とせばツヤが落ち着いてきます。毛の表面に粉が付くことでツヤ消しになるというわけです。ベビーパウダーはシャンプーをすればすぐに落ちることも利点です。
注意点:しっかり粉をはたき落とさないと粉が目立つ
白い粉をかけるので、当然白っぽくなってしまいます。しっかり粉をはたき落とさないと、白い粉が目立ってしまうことにもなりかねません。また、あくまで一時凌ぎの方法で、シャンプーすれば全て落ちるので、その都度行う必要があります。
方法4. マット系スタイリング剤でセットする
もしウィッグのツヤが気になるのなら、ウィッグを付けた後にマット系のスタイリング剤を使用するのも一つの方法です。“マット”とは光沢がない、という意味で、マット系スタイリング剤はまさにツヤのない質感を出すために用います。そのため、これを使用することでウィッグのツヤも抑えられます。
スタイリング剤をマット系に変えるだけなので、普段のセットと何ら変わりはありません。マット系スタイリング剤は、ワックスなら固めがおすすめです。他にもスプレータイプなどもあります。
注意点:固めのワックスは落ちにくくメンテナンスが大変になる
固めのワックスをつけると、メンテナンス(シャンプー)の際に落としにくくなります。また普段、スタリング剤をつけない方には面倒な手間になってしまう上に、逆にスタイリングしにくくなることもあります。特にロングヘアーのウィッグだとメンテナンスもセットも大変かもしれません。
方法5. 制汗スプレーで出先でも簡単にツヤを微調整する
ウィッグのツヤを微調整したいという方には、ワキ汗対策などに使用するパウダータイプの制汗スプレーをつけるのも一つの方法です。制汗剤に含まれているパウダーがウィッグに付着することでツヤを消すことに繋がるのです。夏場は特に制汗スプレーは常備しているでしょうから、出先でもすぐに対処できるのがメリットです。
注意点:制汗スプレーとウィッグの距離を離す必要がある
制汗スプレーをウィッグに近付けて噴射すると白いパウダーが固まってしまうこともあります。ある程度ウィッグから離して使いましょう。また、あくまでもこれは一時的な対処法になります。シャンプーをすれば落ちてしまうので、その都度噴射する必要があります。
方法6. 紅茶+酢に浸けてしっかりと染め直す
これまでの5つの方法は、なんとなくツヤを抑えることができる、もしくは一時凌ぎの方法です。ハッキリとツヤを消す方法としては、紅茶+酢に浸けるという究極の裏技があります。この方法はウィッグのツヤを消すというよりも、“紅茶染め”という方法を用いて、『染め直す』という方法になります。
やり方
- ウィッグが浸るくらいのお湯に紅茶のティーパックを15~20個入れ煮出します。
- その後、1に塩(定着剤)を小さじ山盛り約4杯と酢をいれます。
- 2にウィッグを入れ浸し、12時間程度放置します。
- 時間が経過したら、シャンプーとリンス・トリートメントをして乾かし(人工毛は自然乾燥)、終了になります。
注意点:購入時のウィッグの色から変わってしまうことがある
この方法はツヤ消しというよりも、茶色に染めるという方法になります。そのため、ツヤは消えますがウィッグが茶色っぽくなります。ウィッグを浸して放置しておく時間によって染まり具合が違ってくるので、思っていた色と違ってしまうこともあります。
自分の髪の色に合わせたウィッグなら、色に差が出てしまうこともあるでしょう。また明るめの色のウィッグなら暗くなってしまうこともあります。
また、こちらも自然乾燥の必要があるため、今すぐウィッグのツヤを消したいという方にも不向きでしょう。
上記の方法はウィッグが傷む危険性も…あくまで自己責任で
ここで紹介した「ウィッグのツヤを消すための6つの方法」は、あくまでもウィッグを実際に使用している方たちが生み出した方法であり、ウィッグメーカーが推奨している方法ではありません。
ウィッグのツヤについて、ウィッグメーカーに相談しても「そういうものなので仕方がありません」と言われることもあるでしょうし、せいぜい「シャンプー・トリートメントをすれば、ある程度ツヤが落ち着くかもしれません」と言われる程度でしょう。
少なくとも「ベビーパウダーをつければ…」とか「制汗スプレーを振れば…」と言われることはないでしょうし、間違っても「紅茶で染めれば…」なんてことは言われません。なぜなら、これらの方法でウィッグが傷んでしまう可能性があるからです。
もしここで紹介した方法を試してみるのであれば、あくまで自己責任で行うようにしてください。不安なら、新品のウィッグではなく不要になったウィッグなどで試してからにしましょう。
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ツヤ消しの方法を試したなら手入れもしっかり
比較的安価なウィッグだとどうしてもツヤが気になることが多いものです。オシャレで装着するとしても、テカり過ぎてしまうと自然さがなくなってしまうでしょう。
ウィッグの気になるツヤを消すためには、上記のようないくつかの方法があります。メーカーが推奨している方法ではないため、やり方によってはウィッグが傷んでしまう可能性もあります。ただこれらはウィッグユーザーが実際に試した方法であり、問題なく使っている方もいますので、自己責任で試してみてもいいかもしれません。
それでもウィッグはメンテナンス次第ですぐに傷んだり、絡んだりするものですから、ツヤ消しの方法を試した時には特に適切な方法でしっかりと手入れをしましょう。
もし適切な手入れ方法が分からない方はウィッグメーカーや美容室などで聞いてみましょう。特にウィッグを取り扱っている美容室などでは、メンテナンス方法はもちろん、上記以外のツヤ消しの方法を教えてくれるかもしれませんよ。
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