ウィッグは着用することで髪の毛の長さや印象を一変させる、薄毛が気になる部分を隠すことができる便利なアイテムです。ところが、着用時に感じるかゆみのせいでなかなか挑戦できずにいる方も多いといいます。
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ウィッグ着用によってかゆみが起こる3つの原因
ウィッグは髪の毛の上に装着するため、着けた部分の蒸れや汚れなどで頭皮のかゆみを引き起こすことがあります。かゆみが起こる原因は人ぞれぞれですが、次の3つの原因がウィッグ着用時のかゆみと大きく関わっていると考えられます。
原因1.頭皮に汗をかき蒸れた部分に菌が繁殖してかゆくなる
ウィッグは実際の髪の毛の上に装着するため、着用部分に汗をかき温度が上昇することで蒸れてしまいます。その蒸れた部分に菌が繁殖し、頭皮に刺激を与えることでかゆみの原因となります。肌が弱い方ですと、短時間の使用でも赤く腫れるなどアレルギー反応や皮膚炎を引き起こすことがあるので注意が必要です。
当然覆っている部分が多くなればなるほどかゆみの原因も増えるため、部分的なトップウィッグやハーフウィッグより全体的にすっぽり装着するフルウィッグの方がかゆくなりやすいと言えます。
原因2.ウィッグの長時間着用で湿疹などができ頭皮環境が悪化している
ウィッグを長時間または長期間装着している場合、頭皮の環境が悪化することでかゆみが出てくることがあります。
頭皮にかいた汗や汚れをそのままにしておくと毛穴に汚れが溜まっていくのですが、その汚れをしっかり取らないままウィッグの着用を繰り返すことで菌が繁殖しやすくなり湿疹ができるなどのトラブルが起こりやすくなるからです。
この場合、皮膚科医の治療を含む適切な頭皮環境の改善を行わないと症状は一向に良くなりません。
原因3.ウィッグのお手入れ不足や素材の刺激によってかゆみが起こってしまう
みなさんのウィッグ選びで意外と盲点となるのが、ウィッグの素材です。
ウィッグ自体の材質はもちろんですが、フルウィッグの場合に使用するサポートネットの材質・トップやハーフウィッグに使用されるクリップ部分の材質までしっかりと確認する必要があります。
また、お手入れ不足による汚れも刺激の原因となります。しっかりお手入れしているのに激しいかゆみに襲われるという方は、ウィッグのお手入れに使用する洗剤の成分にも注目しましょう。アレルギーのある方はもちろんですが、材質や素材など意外なところにかゆみを引き起こす原因が隠れていることがあります。
ウィッグ着用時のかゆみを抑えるたった2つのヘアケア
ウィッグ着用時のかゆみを抑える方法を知ることで、より快適にウィッグを楽しむことができます。簡単にできる2つのヘアケアを覚えておきましょう。
ケア1.乾燥や皮膚炎などを防いで頭皮の環境を整える
頭皮はとてもデリケートな部分なので、刺激やストレスなどで健康状態が悪化することがあります。頭皮環境が悪化すると皮膚疾患を起こすことがあるので注意が必要です。頭皮の主な疾患は乾燥と脂漏性湿疹です。
乾燥 | 頭皮が乾燥するとフケ・かゆみが起こりやすく、また傷つきやすくなるのでトラブルがなかなか治りにくくなってしまいます。 |
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脂漏性湿疹 | マラセチアと呼ばれる常在菌が原因となって引き起こる湿疹で、ベタつきのある油分を伴って炎症を起こします。固まったフケ・かゆみなどが特徴です。 |
これらの皮膚疾患をそのままにしながらウィッグを使用することで、さらに頭皮環境を悪化させかゆみを増長させてしまいます。
特に脂漏性湿疹は、抗真菌剤を用いて治療する必要があるため早期発見がポイントです。治療開始が遅くなるほど完治までに時間が掛かるため、頭皮のかゆみ・フケ・湿疹などで気になる症状がある場合は早めに皮膚科医を受診しましょう。
ケア2.汚れをしっかり落として頭皮の保湿を心掛ける
健康的な頭皮環境に欠かせないのが、頭皮の汚れをしっかり落とすということ。汗や汚れが付着しままでいると、毛穴の詰まり・乾燥・炎症などの原因となります。
頭皮の汚れを落とす洗髪時に重要なことは、36~38度くらいのぬるま湯を使用すること、シャンプーを使用する前にぬるま湯のみでしっかりとすすぐことです。これらを行うことで毛穴が開き毛穴に詰まった皮脂や汚れが落ちやすくなり、さらに熱が与えるダメージを防いで頭皮が乾燥するのを防ぐ効果があります。
また適度な潤いを与えることで乾燥を防ぎ、かゆみを抑えることができます。潤いを与えてかゆみを抑える効果のあるシャンプーや保湿剤を使用するなど、日頃のケアから工夫してみましょう。
このように、日頃から適切なヘアケアを行って健康な頭皮環境を作っておくことがウィッグ着用時のかゆみを抑える近道です。
かゆくならないウィッグ着用時のコツ
汗を吸着するフェイスパウダーを活用する
ウィッグ着用時のかゆみの原因として、汗や蒸れが関係していることは先にご説明しました。
そこでおすすめしたいのが、フェイスパウダーを活用することです。フェイスパウダーには、汗や皮脂を吸着して肌をさらさらに保つ効果があります。かゆみが気になる部分や頭皮全体に薄く塗っておくことで、汗や蒸れを抑えかゆみを防ぐことができます。殺菌作用・抗炎症作用のある成分が配合されているものもありますので、頭皮の症状に合わせて選ぶことをおすすめします。
フェイスパウダーに似たものでベビーパウダーがありますが、ベビーパウダーはフェイスパウダーより粒子が粗いものもあり多用すると毛穴が詰まり、逆に蒸れやかゆみを引き起こして思わぬトラブルの引き金になることがあるので注意が必要です。頭皮へ使用する際は微細な粒子のパウダーを選び、ごく少量を塗るように心掛けてください。
吸湿性のある布を活用する
もう一つの方法として、頭皮とウィッグの間に当て布をするのも効果的です。その際、吸湿性・通気性に優れた布選びがポイントとなります。
最もおすすめしたい素材は、シルクです。 シルクは吸湿性・通気性・放湿性に優れており、お肌に優しいのが特徴です。 体内から出る毒素を吸い取ってくれる効果もあり非常に優れた繊維です。また非常に薄いのでウィッグ着用の邪魔にならないのも大きなポイントとなります。
しかし、シルクは摩擦に弱いので頻繁に替える必要があります。高級な繊維ですからランニングコストを考えると使用するのに躊躇する方も多いです。
そこで、もっと手軽な代用品として綿をおすすめします。その際は綿100%を選ぶようにしましょう。 綿以外の繊維が含まれていると、吸湿性・通気性・放湿性の効果が発揮されにくいので要注意です。さらに、厚手のものですとウィッグ着用の邪魔になってしまうのでできるだけ薄い生地を選ぶと良いでしょう。
正しいウィッグの選び方
使用している材質や素材が明らかなものを選ぶ
おしゃれでウィッグを楽しむようになった昨今、ウィッグは様々なところで購入することができるようになりました。しかしその一方、残念なことに品質に問題のある粗悪品も出回っており頭皮などのトラブルが増えているのも事実です。
使用されている材質などが原因でアレルギー反応が起こり、頭髪だけでなく全身にかゆみ・湿疹・じんましんなどのアレルギー症状を引き起こした例も少なくありません。
このようなトラブルを避けるためにも、非常に安価なウィッグやどのような素材を使用しているかわからないようなウィッグは購入しないようにしましょう。
頭髪のプロである美容師と一緒に選ぶ
ウィッグを購入する際、多くの方が自分に似合うのかアフターケアはどうすればいいのかなど不安を抱えています。 そのような不安を解消するためにも、頭髪のプロである美容師と一緒にウィッグを選ぶと良いでしょう。
美容院でウィッグを購入することでたくさんのメリットがあります。
- 自分のことを熟知している人と一緒に選ぶことで、自分に最も似合うものが選べる
- ケア用品も安心・安全な成分で手軽にプロの仕上がりになる
- スタイリングも美容師が行うので仕上がりが自然で美しい
- 購入後もいつでもプロのアドバイスが受けられる
- アフターケアの特典などが付いてくる
知識とサービスがしっかりしている美容院ではお客様の希望に沿ったウィッグ選びからアフターケアまでしっかりと時間を掛けて行ってくれるので、ウィッグ選びが初めての方や安全なものを着用したいという方におすすめです。
美容院でしか購入できないウィッグ「レオンカ」
素材や仕上がりにこだわったウィッグを選びたい方は、美容院でしか購入できないウィッグ「レオンカ」がおすすめです。「レオンカ」は毛髪のプロである美容師が選び抜いた安心・安全かつ自然な仕上がりが特徴で人気となっています。
「レオンカ」には部分ウィッグ・フルウィッグ・医療用ウィッグの3種類があり、用途によって選ぶことが可能です。
部分ウィッグ「エアリー」 | 肌色のスキンネットを使用し、自然な分け目を再現することで自然な仕上がりになっています。 |
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フルウィッグ「Ava エヴァ」 | 従来のフルウィッグの襟足・サイド部分をカットすることで自髪を活用することができ、ヘアネットを使わずに帽子感覚で着用できる新感覚ウィッグです。 |
医療用ウィッグ「フィットミー」 | 安全性・抗菌消臭効果・抗ウィルス効果・静電気抑制機能加工(※)を施したJIS規格適合商品で、投薬などの影響でウィッグが必要な方も安心して着用することができます。 ※ハイブリッド触媒TioTio PREMIUM(ティオティオ プレミアム)は、国立大学法人大阪大学との共同研究開発により生まれた新型触媒です。 |
「レオンカ」の価格について
ウィッグというとかなり高額なイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。こちらでご紹介している「レオンカ」は高品質でありながら、お求め安い価格であることも魅力の一つです。
部分ウィッグ | 2万円台~6万円程度 |
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フルウィッグ | 3万円台~15万円程度 |
医療用ウィッグ | 1万円台~8万円程度 |
髪の毛の長さ・必要面積・カールなどスタイリングの有無によってお値段が変わってきますが、どれもウィッグとしては良心的な価格となっています。また医療用ウィッグでは、ジュニア用・メンズ用・帽子付きの部分用ピースがあり闘病中の方の悩みに寄り添った商品展開があるのも強みです。
豊富なスタイルと良心的な価格で「レオンカ」は今、大注目を浴びています。気になる方はお近くの美容院でご相談ください。
ちょっとしたヘアケアでかゆみは抑えられる!
ちょっとしたコツや適切なヘアケアを行うことでウィッグ着用時のかゆみを抑えることが可能です。今までかゆみで悩んでいた方はもちろん、これからウィッグデビューする方もぜひ参考にしてください。
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