女性の薄毛は加齢や出産、生活習慣の乱れ等から発症します。
その他の原因のひとつとして、ヘアカラーによるダメージがあります。
ダメージを避けるためには、ヘアカラーによる影響や対策を知っておくことが大切です。
Contents
女性の薄毛の原因は加齢・出産・不規則な生活・ヘアカラーなど
30代後半あたりから衰えてくる髪の生成機能
加齢とともに女性ホルモンが乱れて血流が悪くなってくると、抜け毛が生じやすくなり、薄毛になります。
変化を感じるタイミングはそれぞれですが、一般的には20代は髪の密度や太さもしっかりしていたのに、30代後半辺りから急激に髪の生成機能が衰え始め変化を感じたという人が多いようです。
髪質は細くコシがなくなり、潤いがなくなりパサパサになります。
出産によるホルモンバランスの変化やストレス
女性は出産前後で大きくホルモンバランスが変化しますし、産後は慣れない育児や睡眠不足でストレスが溜まります。
これらのホルモンバランスの変化やストレスは薄毛になる原因を作ります。
産前産後に関わらず、仕事や家庭においてのストレスの蓄積もホルモンバランスを乱し、抜け毛を引き起こします。
偏食や睡眠不足・たばこ・アルコールといった不規則な生活
食生活が偏食で充分な栄養が取れない場合や、睡眠不足や夜更かしも薄毛に影響してきます。
たばこやアルコールの過剰摂取も同様です。不規則な生活は若い年代に多く、すぐには症状が出ない場合も数年後に平均よりも早く薄毛の悩みを抱えてしまう恐れがあります。
また、摂取する薬の副作用の影響で薄毛の症状が現れることもあります。
ヘアカラーやパーマなどによる髪へのダメージ
このように日常で気を付けるべきことはたくさんありますが、実は盲点となるのがパーマやヘアカラーによる髪へのダメージです。
これはおしゃれ染めだけでなく、白髪染めも該当します。直接的に薄毛を引き起こすわけではありませんが、頻繁に行うと抜け毛や薄毛を誘発するリスクが高まります。
ヘアカラーをされたい人が行うべき3つのリスク!薄毛への影響も
1. ヘアカラーに含まれる薬剤が髪の毛にダメージを与える
ヘアカラーや白髪染めで髪の毛が染まる仕組みは、一般的に以下の通りとなっています。
- 薬剤を使用し髪表面のキューティクルを開く
- 薬剤が内部のメラニン色素を脱色する
- 髪の毛の内部に染料を入れる
- 染料を定着させる
薬剤の種類は様々で、低刺激な物もあり強度も異なりますが根本的なメカニズムは一緒です。
この一連の過程で髪の健康なキューティクルが開くので、髪の毛へのダメージは避けて通れません。
2. ヘアカラーが頭皮に触れると強いダメージを与える
ヘアカラーで髪の根本を染める場合はどうしても頭皮に薬剤が触れてしまいますが、ヒリヒリ染みる事があります。これは薬剤の強い刺激が頭皮にダメージを与えている証拠です。
特に明るめの色や特殊な色を入れる際には、カラーリングの前に一度脱色をします。髪の色素を抜く行為で「ブリーチ」を使用しますが、これには「過酸化水素」という成分が含まれます。
漂白剤や酸化剤に使われるような大変刺激の強い物です。頭皮に少し触れるだけで通常のカラーリング以上の刺激を与え、ほとんどの人は痛みを感じます。
他にもアンモニアやエタノール等、強力な成分を含むので人体へのリスクが大きいです。
人によってはアレルギー性接触皮膚炎や刺激性接触皮膚炎が発生する場合があります。
かゆみやかぶれ、皮膚の炎症のみならず血圧低下や最悪の場合呼吸困難を起こしてしまう可能性もあります。
アレルギーの耐性は人により異なりますが、試してみて問題が起きた後では後悔してしまいます。
必ず問題があるとは言い切れませんが、ヘアカラーのリスクを理解した上で考えてみて下さい。
3. 頭皮や髪が紫外線の影響を受けやすくなり発毛サイクルも乱れる
ヘアカラー剤を洗い流した後も、基本的には頭皮や髪の毛に与えられたダメージは残ります。
紫外線の影響も受けやすくなり、紫外線を浴びると髪の毛はもちろん、頭皮も乾燥し角質がめくれてきます。
すると、頭皮を保護するために皮脂が過剰に分泌されるので毛穴がつまり、それが原因で抜け毛が発生するのです。発毛のサイクルも乱れるので結果的に薄毛の状態を引き起こします。
このような頭皮状態では、薄毛に悩み育毛剤を使用しても、すぐに効果がでず長い時間かかってしまうこともあります。
薄毛を予防するためには、ヘアカラーはなるべく避ける方が良いでしょう。
カラーをされたい人が行うべき3つのダメージヘア対策
リスクがあり薄毛を引き起こす可能性があるとわかっていても、どうしてもカラーをされたいという人も多いです。
その場合はしっかりヘアケアをしてダメージを軽減することをおすすめします。
1. 市販のヘアカラーを使わず美容室で施術を受ける
市販のヘアカラーは美容室の物に比べて刺激が強く、自分で染める際にも頭皮まで痛めやすいのでなるべく避けた方が良いでしょう。
また色ムラができやすく、何度かカラーリングを繰り返すとダメージを受けるリスクがより高くなります。
そのため、費用はかかりますが、髪を染める場合には美容室などでプロによる施術を受けることをおすすめします。
念入りな洗髪で髪や頭皮にカラー材を残さず落としてくれるのもメリットです。
カラーの薬剤は低刺激の物を選び、頭皮をなるべく避けてカラーするよう希望を出すことも可能です。
施術後はできればトリートメントで髪の保湿も行いましょう。
カラーの持ちや髪の質感も変わってきますので、その後のケアの負担が減ります。
2. 低刺激のシャンプー・リンス・コンディショナーを使う
自宅でのヘアケアとして、シャンプーやリンス、コンディショナーは低刺激で髪に優しいものを選びましょう。
洗浄成分としては、「アミノ酸系界面活性剤」や「植物系界面活性剤」がおすすめです。
これらは天然由来の成分で髪に必要な潤いを残し、優しく頭皮を洗浄します。
反対に気を付けたい成分は、「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」が挙げられます。
洗浄力が強く、その分刺激も強く頭皮や髪へダメージを与える可能性が高いです。
市販の安く売られている物に含まれている事が多いですが、成分表で簡単に確認が出来ます。
3. 正しいシャンプー・ドライヤー方法を身につける
シャンプーを使用する際は、直接髪の毛に付けてから泡立てるのではなく、手のひらでシャンプーを泡立てから髪の毛に優しく触れるのがポイントです。
髪は摩擦で傷つきやすいので、ヘアカラーでダメージを受けた髪は特に気を付けて洗髪しましょう。
洗髪後は洗い流さないヘアトリートメントを使用し、キューティクルや痛みの気になる部分をケアしましょう。
髪が濡れた状態が長く続くと痛みやすいので、すぐに乾かす方が良いです。
ドライヤーの熱も当てすぎるとダメージになりますので、完全に乾く手前で止めるのが効果的です。
髪型でオシャレを楽しみたいならウィッグなどもおすすめ
ヘアカラーは極力避けたいけど、髪色を変えてオシャレを楽しみたいという人にはウィッグ(かつら)がおすすめです。
バレたら恥ずかしい、蒸れて使いにくそうと考える人もいますが、ウィッグは男性のみならず女性にも薄毛対策や予防として活用されています。
ウィッグには大きく分けて、ファッションウィッグと医療用ウィッグがあります。
それぞれ用途と特徴が異なりますので、確認しておきましょう。
バリエーション豊かで価格も安いファッションウィッグ
ファッションを楽しむ目的のウィッグで、比較的安く手軽に始められるウィッグです。
ネットや店舗で簡単に購入出来るのがメリットで、フルウィッグでもおよそ1,000円からと安価。
カラーバリエーションが豊かで長さや形は自分好みの物が選べるので、若者やコスプレイヤーなどの利用も多いです。
人工毛を使用していることが多いためコストは抑えられますが、反対に以下のようなデメリットもあります。
- 髪質や形などの見た目が不自然
- 独特の臭いがある
- 毛が抜けやすい
- 蒸れやかゆみを感じやすい
そのため、ウィッグをしているという感じが出てしまい、使い心地がよくないと感じる人も少なくはないようです。長期的な使用ではなく、お試しや一時的な使用に向いています。
自然で長期的に使用できる医療用ウィッグ
病気により抗がん剤の治療を受けている人や、薄毛に悩む人に向けたウィッグで、素材や使用感に配慮して作られています。
人毛を使用し肌触りもよく、肌への刺激を抑えた物です。ウイッグをしているという違和感が少なく、とても自然に使用できます。
ファッションウィッグと同様にカラーや形も豊富なので、よりストレスなく毎日使いたい、長期的に使いたいという人におすすめです。
その分ファッションウィッグよりも高価で、形やメーカーによっても異なりますがフルウィッグの購入には数万円~何十万と費用がかかります。
しかし部分的に薄毛をカバーしてボリュームを持たせる物であれば、価格はもっと下がります。
レンタルや無料試着ができる医療用ウィッグメーカーもある
レンタルサービスを行っている医療用ウィッグメーカーもあります。
レンタルや無料試着といったサービスがあれば、活用することをすすめます。
レンタル・試着では、付け心地や通気性が良いか、見た目が自分に合っているのかどうか等を確認することが可能です。
好みに合わない場合はどうしたいか希望を出せば、納得のいくまでサポートしてくれるはずです。
レンタルの際には基本初期費用がかかり、日数分金額が加算されていきます。
初期費用は約15,000円からが目安で、一日のレンタル料は150円~300円が相場です。
好きな日数分だけ使用したい人は、購入よりもおすすめです。
1年以上使用した場合にウィッグをそのままプレゼントするサービスを行うメーカーもあり、結果的に長期使用した場合も安心です。
医療用のウィッグは3年程持つように作られますが、使用方法によって変わってきます。
アフターフォローのサービスがあるメーカーでの購入がおすすめです。
医療用ウィッグを日常的に使うなら7〜10日に一度はシャンプーを
医療用ウィッグを日常で使用する場合、定期的なケアや正しい使用方法で使うことにより長持ちします。
7~10日に一度は、シャンプーをして綺麗にします。専用のシャンプーに浸し、丁寧に洗いしっかりすすぎます。お湯や熱には弱いので、水洗いが基本です。
シャンプー後は専用のトリートメントで保湿するのも自分の髪の毛のケアと一緒ですが、乾かし方が異なります。
水気を拭きとった後は手ぐしで整え、ドライヤーは使用せずスタンドに立てて影干しで乾燥させます。
ウイッグを使用することの3つのメリット
ウィッグを使用することは、薄毛の対策や悩みの解消以外にもメリットがあります。
1. 見た目が若々しくなるので自信につながる
見た目が若々しく生き生きした印象になるので、周りからの印象が変わります。
最初は恥ずかしさや抵抗があり、着用しても不安があるかもしれません。
ですが周りから「似合っているね」等と褒められたりすると、徐々に自分の自信にもつながります。
周りの目を気にする感覚がなくなっていきます。
2. 明るく前向きな感情を引き起こす
自分の好きな色や髪型を楽しむことにより、明るく前向きな感情を引き起こします。
メイクや服装にも意識が向き、いつもと違う自分に生まれ変わったような喜びが味わえます。
見た目などの悩みが解決するだけではなく、精神面へのメリットも大きいです。
3. 髪や頭皮の健康を保ちながらもオシャレの幅を広げられる
すでに薄毛に悩んでいるという人は、ヘアカラーをしなくてもウィッグを使用することで髪や頭皮の健康を保ちながらオシャレの幅を広げられます。
コストや質感、カラーも自由に自分の好きな物を選べますし、一時的な使用から日常使いに向いたものもあり多種多様です。
積極的にウィッグを活用しながらいつまでもオシャレを楽しもう
いつまでも若々しく女性らしくありたいという気持ちを大切にし、オシャレを楽しみましょう。積極的にウィッグを活用してみてください。
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