薄毛で悩むのは男性だけではありません。
「髪が細くなってコシがなくなった」
「ボリュームが出ない」
「スタイリングがうまくいかない」
「人の目が気になって…」
女性にとって「髪はいのち」と言わるほど大切なもの。しかし、ストレスによってホルモンバランスが乱れたり、妊娠・出産や更年期などが原因となって髪が薄くなったりするケースが増えています。
カラーやパーマ、エクステ、整髪料、紫外線などで頭皮がダメージを受け、10〜20代でも薄毛に悩む女性もいます。そこで今回は、薄毛をカバーしてくれるおすすめの髪型とセットのコツなどを詳しく解説いたします。
Contents
ヘアスタイルによっては薄毛が目立ってしまうケースがある
もしかすると、今のあなたのヘアスタイルは、薄毛を目立たせてしまうものかもしれません。ヘアスタイルを変えるだけで、見た目がぐんと変わり、薄毛が気にならなくなるケースも多いです。まずは薄毛が目立つ部分別にポイントをご紹介しましょう。
前髪(生え際)の薄毛は前髪を増やすかおでこを出してカバー
ぱっくりセンター分けや左右どちらかに前髪を長くしている人は、前髪やおでこの生え際が薄くなりがちです。
このタイプの薄毛には、後ろの毛を一部前に持ってくることでボリュームのある前髪にするか、逆にポンパドールやアップバングなどの前髪を全て上げ、おでこを出すスタイルがおすすめです。
前髪を多めにすると幼い印象になりやすく、おでこを出すとクールやアクティブな印象が強くなります。
フルバングは前髪の薄毛に最適
バングは前髪のことですが、トップからこめかみあたりまでを扇形を描くように前髪をつくるフルバングは、前髪部分の薄毛対策におすすめです。
まっすぐ下ろすと目元が強調されてキュートな雰囲気になりますが、軽く流すと大人っぽくなります。さらに、8:2や1:9など大胆に分け目を斜めにつけると、艶やかさがアップしますよ。
ポンパドールは髪の長さ問わず薄毛カバーにおすすめ
ポンパドールは、髪の長さに関係なく前髪部分の薄毛カバーに適したヘアアレンジです。
- 左右の黒目の内側の延長線を目安にして、前髪に毛束を作り
- 毛束を頭の上にふんわりと倒して、ねじる
- ねじった部分を頭につけて、額の方へ少し押し出す
- ねじった部分をピンで留める
前髪が短めの場合は、少量のワックスを内側からつけてみると毛束が作りやすくなります。
ロングで前髪を作っていない人にはアップバング
分け目をサイドに寄せ、長い前髪やサイドをグッとかき上げるアップバングは分け目やつむじの薄毛カバーに効果的です。前髪を作っていない人や、長い髪を切りたくない人にもおすすめです。
髪を乾かすときは、トップの毛の根元を立ち上げて、かき上げるようにブローします。仕上げは手にワックスを薄く伸ばし、髪をかき上げるようにセットします。
ワックスをつけすぎると、せっかくふんわりさせた髪がボリュームダウンしてしまうので、気をつけてくださいね。
ずっと同じ分け目にしていると薄毛になりやすい
いつも同じ分け目にしていたためか、トップ(頭頂部)周辺の髪が薄くなることはありませんか?これは、頭皮が硬化して毛根の成長が妨げられることが原因です。
こうしたケースでは、分け目を変えるだけで薄毛部分が目立ちにくくなります。毛の流れに逆らった分け目になるので、トップのボリュームがアップして、薄毛をカバーしてくれます。
ずっと同じ分け目だった場合、クセが強く残っていることもあります。ですが、お風呂上がりにいつもと違う分け目を作り、ヘアピンなどで固定しながらドライヤーで乾かすようにすれば2,3日で新しい分け目のクセがついてきます。
この時、女性用の育毛剤を一緒に使うと更に効果的です。分け目は2,3ヶ月ごとに変更することをおすすめします。
真ん中分けにする場合は、分け目をジグザクさせることでトップのボリュームをアップできますが、縦長が強調されるので面長な人には不向きです。
育毛剤の男女共用はNG
夫婦やパートナーと育毛剤をシェアして使用している人もいるかもしれません。ですが、体質や薄毛の原因は、男性と女性では違うので、共用は避けてください。
女性が男性用の育毛剤を使用し続けると、逆効果になってしまうケースもあります。育毛剤を使用する場合は、必ず女性用を使ってくださいね。
ゆるふわパーマでボリュームアップ
全体的に髪のボリュームがない場合には、トップや毛先だけにゆるふわパーマをかけると、ボリュームアップしてスタイリングしやすくなります。
また、薄毛になるとトップがペタンコになりがちです。ドライヤーを使ってトップにボリュームをもたせることで薄毛をカバーできます。
パーマは髪へのダメージが気になる人もいるでしょう。ヘアアイロンやホットカーラーでも一時的にパーマのようなボリュームを出せます。熱でダメージを受けやすいので、トリートメントなどをつけるといいですよ。
つむじ回りの毛束の根元にヘアアイロンを当て、毛流れと逆にアイロンを滑らせます。つむじや分け目周辺の毛束全部に行いますが、毛束は少なめにすると、ヘアアイロンの熱が伝わりやすく、きれいにボリュームが出せます。
ドライヤーは髪を持ち上げて根元を起こすように
ドライヤーを使って髪をボリュームアップする場合は、髪を持ちあげ、根元を起こすように風を当てます。ブラシやクシを使ってもいいですが、引っ張りすぎないようにしましょう。ボリュームアップに効果的なブローの仕方をご紹介しましょう。
- 全体的に髪が乾いた状態に、薄毛部分の根元だけを水の入った霧吹きで濡らす
- つむじに両手を開いた状態で指を入れ、髪の根元を起こす
- 根元にドライヤーの風を左右交互に当てる
※下から上へ軽くしごくように。熱くなりすぎないようにドライヤーの距離に注意 - 髪が乾いたら、立ち上がった髪がつぶれないように気をつけながら手ぐしで整える
髪の長さ&年代別薄毛カバーにおすすめのヘアスタイル
ここからは、薄毛カバーにおすすめのヘアスタイルを髪の長さと年代別にご紹介します。
ショートヘアは薄毛カバーに最も適している
トップのボリュームがペタンコだと薄毛が目立ちやすいことは、すでにご紹介しているとおり。しかし、ショートヘアであれば、髪が短い分軽く、薄毛カバーに最も適しているスタイルと言えるでしょう。
髪を短くすることに抵抗がないのであれば、ショートヘアが1番です。
10〜30代はマッシュショート+シースルーバングがおすすめ
さわやかなショートヘアとシースルーバングを組み合わせることで、生え際とトップをスタイリッシュにカバーしてくれます。シースルーバングは、若い女性を中心に大人気の透け感のある前髪です。
30代以上はレイヤーで動きをつけたショートやミディアムボブ
30代以上でマッシュショートはカジュアルすぎるイメージを持たれるかも知れません。そのため、レイヤーで動きをつけるのがおすすめです。シースルーバングも幼く見えるので、この年代にはあまりおすすめできません。
襟足を短くして後頭部の薄さをカバーできるくせ毛風のベリーショートも、薄毛隠しにはピッタリです。
前髪をざく切りしたショートヘアは、年齢問わず合わせやすいヘアスタイルですが、髪を短くして顔を出すのに抵抗感がある人も多いですよね。
その場合は、前髪を長めにしたボブスタイルがおすすめです。前髪を作っていない人はサイドに流しましょう。全体の髪が長めの場合は、前髪は短く、全体が短めの場合は前髪を長くするとバランスがいいといわれています。
ミディアムヘアはカールを付けてふんわりと
20代までは裾カールでキュートな雰囲気がおすすめです。生え際が薄い場合は、シースルーバングに重めのミディアムヘアがいいでしょう。
30代以上はゆるいカールで優しい雰囲気に仕上げるのがおすすめです。フルバングとハーフアップをあわせることで、前髪をトップの両方がカバーできます。全体的に薄い場合は、ウルフレイヤーなどで動きをもたせ、トップにボリュームを出すといいですよ。
ロングは髪の重みで薄毛が強調されがち
ロングは髪の重さで毛が下に引っ張られ、トップがペタンコに見えてしまいがちです。また、薄毛でロングだと疲れて見えて、年齢も上に見られるケースが多いようです。
20代までは、厚めのフルバングとゆる巻きスタイルがおすすめです。前髪が薄い場合は、後ろから髪を持ってきて前髪を作ります。重めの前髪にしてスタイリングでふんわりさせれば、ロングヘアでダウンしているトップにもボリューム感が出ます。
30代以上は薄毛で長い髪はあまりおすすめできませんが、ヘアアクセサリーをうまく活用すれば、変形夜会巻きなどトップのボリュームが出せる上にエレガントな雰囲気になります。
シースルーバングや厚めのバングのセルフカットは要注意
透け感を出したシースルーバングや、後ろの髪を一部前に持ってきて前髪を増量する場合は、自分でカットすると切りすぎるなど失敗するケースも多いです。心配な人は美容師に切ってもらうことをおすすめします。
美容院でははっきりとオーダーしたほうがいい
恥ずかしいと思われるかもしれませんが、「薄毛が気になっているので、カバーできる髪型にしてほしい」というように、はっきりと要望を伝えたほうがいいです。
薄毛カバーにおすすめのヘアアレンジ
ヘアアクセサリーを活用したり、ヘアアレンジによって薄毛がうまくカバーできるケースもあります。
お団子でトップのボリュームアップ
ワックスを髪全体につけてなじませ、お団子を作りたい場所でポニーテールを結びます。毛束をくるくるねじり、ヘアゴムが隠れるように巻き付け、ピンで固定するだけの簡単アレンジです。
ポニーテールはブラシでまとめるより、手ぐしにするとルーズ感が出ておしゃれです。髪にボリュームがなくお団子が作りにくい時は、毛束を逆毛に立てたり、お団子用のヘアクッション(黒・茶のスポンジ状のもの・100均ショップなどでも購入できる)などを活用するときれいなお団子が作りやすくなります。
ただし、同じ場所で結んでいると頭皮に負担がかかりやすく薄毛の新たな原因になるので、10日に1回くらいの頻度にするのがいいでしょう。
編み込みは生え際の薄毛カバーに最適
生え際の薄毛カバーには、斜め編み込みがおすすめです。前髪を斜めに編み込んでピンで留めます。編み込む髪が少ない場合は、後ろから持ってきて編み込みます。
スカーフやヘアバンドなど小物で隠す
髪をアップにしてスカーフを巻くのは、おしゃれ上級者向けと思われがちですが、簡単にできるアレンジです。ショートヘアでも幅広のターバンで広範囲が隠せます。柄で印象がガラリと変わるので、いろいろ試してみるといいですよ。
レースやビロードなど素材によっては結婚式などのフォーマルシーンにも使えるエレガントなものもあります。ゆるふわに巻いた髪と一緒に編み込むスタイルがおすすめです。
カチューシャは太めのもので生え際を隠したり、細めのものでオールバックにする時に使えます。オールバックにした時の後ろは、束ねてもそのままストレートや巻き髪などどんなスタイルにも合わせられます。少し高い場所で束ねると、洗練された雰囲気になります。
スタイリング剤は少量で軽いテクスチャーのものを
薄毛をカバーするにはスタイリング剤をうまく活用することも重要。ですが、長時間キープさせたいからと、大量に使用するのは控えましょう。スタイリング剤は、使いすぎると頭皮の刺激や毛穴トラブルのもとになるだけでなく、重みでボリュームダウンしてしまいます。
ジェルのようなしっとりして重いものは薄毛カバーには不向きです。スタイリング別のおすすめスタイリング剤は以下のとおりです。
スタイリング | おすすめのスタイリング剤 |
---|---|
ショートで動きを出したい時 | ハードワックス |
ふんわりボリュームアップしたい時 | ◯根元にスプレー ☓油多めのワックスなど |
ヘアアイロンで作ったスタイルをキープ | スプレーで固める |
まとまりが欲しい時 | 毛先にヘアクリームや流さないトリートメント |
スタイリング剤を使用した時は、寝る前にかならず洗い流しましょう。シャンプー前にぬるま湯でしっかり予洗いすると汚れがしっかり落とせますよ。
育毛剤やマッサージなどのケアも忘れずに
ヘアスタイルやアレンジで薄毛をカバーすることはできます。しかし、薄毛を根本的に解決するためには育毛剤の使用やマッサージ、生活習慣の改善などが必要です。どちらもあわせて行い、少しずつ薄毛を改善していくことが大切です。
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