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ウィッグがずれる原因は固定されていないかサイズがあっていないか
ウィッグがずれる原因は、ウィッグが頭部に固定されていないか、自分の頭のサイズにあっていないか、どちらかが考えられます。ウィッグが固定されていない、頭のサイズにあっていない場合、スポーツをはじめとした、過度な運動ではなくとも、ずれてしまうこともあるので注意が必要です。
ウィッグが人前でずれた / 外れた経験がある人は155人中13.5%
株式会社アデランスでは、がん治療によって脱毛したことで20〜60代のウィッグを使用している女性(208人)を対象に、ウィッグで困った経験をアンケート。その結果、「人前でウィッグがずれたり、外れたりした」と答えた人が、13.5%となっており、約7人に1人が、人前でのウィッグのずれに悩んでいることになります。
ウィッグのずれを防止する5つの方法
気になるウィッグのずれを防止する方法を5つ紹介します。いますぐできる方法からグッズを購入して行う方法などあるので、自分に適した方法で、ウィッグのずれを解消しましょう。
1. 自毛をきちんとまとめる
ウィッグのずれを防止するには、自毛をまとめる必要があります。自毛のまとめ方は、ウィッグの種類、髪型によって変わってきます。
【フルウィッグ】自毛がショートヘアならヘアピンで留める
ショートヘアでフルウィッグを着用する場合、ヘアピンを使ってまとめられます。まずは、自毛をブラッシングして整えましょう。その後、前髪を左右でわけ、ピンでとめます。この際に使用するピンは、小さくて目立たないスモールピンを選びましょう。サイドは耳の後ろあたりでピン留めして、襟足もピン留めしてください。
【フルウィッグ】自毛がロングヘアの場合はヘアネットでまとめる
ロングヘアでフルウィッグを着用するとなると、ピンではなくヘアネットを使うと綺麗にまとまります。まず、ヘアネットを広げ首まで通します。後ろ髪が長い場合は、髪がヘアネットの外側に来るようにしましょう。
次に、ヘアネットのなかに髪を入れながら、ネットのゴム部分が額や襟足にくるまで引き上げていきます。髪をすべて入れ込んだら、頭頂部に位置するネットの口をヘアピンか結んで止めます。ヘアネットを着用した後は、鏡で確認して、自毛が凸凹にならないように整えましょう。そうることで、上にウィッグを着用しても自然な見た目になります。
【ハーフウィッグ】自毛とウィッグの毛が混ざらないようにするのがポイント
ハーフウィッグの場合でも、セミロング / ロングであればヘアネットを使いましょう。ただし、フルウィッグとは異なる注意点として、自毛とウィッグの毛が混ざらないようにするということがあります。特に、人毛を使用していないファイバー繊維の人工毛のウィッグの場合、地毛とのコントラストが目立ってしまうので、より注意を払う必要があります。
2. 接着テープを使用して固定する
ウィッグを着用する際、ズレ防止のための接着テープを使用するという方法もあります。接着テープを使用する際は、必ずウィッグ用のものを用意しましょう。
ウィッグ用であれば、地肌に貼ることを考慮して、肌への負担が弱い構造になっています。それ以外を使用してしまうと、肌アレや剥がす際に痛みを感じるなど、負担がかかってしまいます。なお、接着テープを使用する際でも、ネットで髪をまとめておくことで、ウィッグ着用時のずれは防げますよ。
耐水性が高い接着テープなら入浴時にも安心
ウィッグを着用した状態で温泉旅行に行く、プールに行くという場面もあるかもしれません。そのような時のために、接着テープは耐水性のあるものを選びましょう。水に弱いテープでは、剥がれてきてしまい、ウィッグがズレてしまう恐れがあります。
3. ウィッグバンドを使って固定する
ウィッグのずれを防止する方法として、ウィッグバンドを用いて固定する方法もあります。ウィッグバンドとは、ヘアバンドタイプのウィッグ用アイテム。主に海外で使用されている傾向がありますが、日本でも販売されています。
使い方は、はちまきのように、額に巻くだけでOK。ベロア素材になっており、一方向の起毛による摩擦でずれを防止するこのウィッグバンドは、接着テープよりも手軽に使えます。
また、フリーサイズで伸縮性があるうえに、マジックテープで簡単に着脱できる、そして何度でも繰り返し使えるのも魅力です。
完全に固定はされないことに注意する
ウィッグバンドは、ベロアの起毛とウィッグとの摩擦でずれを防いでいます。そのため、頭皮とウィッグを直接つなぐ接着テープよりも固定する力は弱くなってしまいます。激しい運動をするのであれば、接着テープなどで、ウィッグを固定しましょう。また、ウィッグバンドは、使っている生地があついため、夏場は蒸れてしまいます。
4. ウィッグ用のクリップを使用する
ウィッグ用のクリップを使っても、ウィッグのズレは解消できます。ウィッグのなかには、元々クリップがついているものもありますが、後付けすることも可能。自毛にクリップをつけるため、ズレの心配がありませんが、クリップが皮膚にあたり不快感を覚える人もいます。
5. 自分の頭のサイズに合わせたウィッグを選ぶ
ウィッグのずれを解消するには、自分の頭のサイズにあったウィッグを選ぶことも大切です。
既成品のウィッグの場合、S、M、Lの3サイズに分かれているのが一般的。それぞれのサイズは以下のとおりです。
- Sサイズ 51〜54cm
- Mサイズ 55〜57cm
- Lサイズ 58〜60cm
これを踏まえて自分に適したサイズを選んでください。
なお、ウィッグにはフリーサイズも用意されています。フリーサイズのウィッグにはアジャスターがついているので、自分の頭のサイズに調節しましょう。
頭の周囲を測る
自分に適したウィッグを選ぶために、まず頭のサイズをはかりましょう。
まず、額の生え際部分から耳の生え際部分をとおし、首の後ろにあるくぼんだ箇所(ボンノクボ)を測ります。その後、ボンノクボから反対の耳の生え際をとおり、額の生え際までを測ります。
頭のサイズを測るときは、メジャーを使わず、伸び縮みのない細い紐をつかいましょう。また、ウィグ自体、ゆとりをもった作るになっているので、頭のサイズはきつめに測ることで、ズレの心配も減ります。
ウィッグを選ぶ際は必ず試着する
頭のサイズを把握したらウィッグを選びましょう。なお、ウィッグはサイズに合っていても、メーカーによって材質や使用感に異なりがあります。そのためウィッグを選ぶ際は必ず試着しましょう。
ウィッグはオーダーメイドでも作れる
ウィッグは既成品に加え、オーダーメイドで用意することもできます。オーダーメイドでウィッグを作れば、サイズは自分にあったものを選べますし、見た目も自分の求めるものが選べます。
オーダーメイドはコストと時間がかかることを覚えておく
オーダーメイドのウィッグの場合、既成品よりも費用がかかってしまいます。既成品の場合、2万円ほどでも購入できますが、オーダーメイドの場合は50万円ほどかかります。
また、手に入るまで時間がかかってしまうというのも、注意しておきましょう。場合によっては1ヶ月から2ヶ月ほどかかることもあります。
パーツの劣化によってウィッグがずれやすくなることもある
ウィッグ内部のアジャスターやクリップが劣化することで、ウィッグが固定しづらくなり、ずれの原因となってしまいます。そのため、ウィッグのパーツが壊れてきたと思ったら買い替えを検討しましょう。
ウィッグの寿命は2〜3年
ウィッグの寿命は、おおよそ2〜3年ほどとされています。ですが、乱暴に扱っていると、当然痛みやすく、数ヶ月で壊れてしまうこともあるので注意が必要です。
ウィッグに寿命がきたかどうかは、以下の4つのポイントで確認しましょう。
- ウィッグの痛みがひどい
- 脱毛が発生している
- 変色がはじまっている
- ウィッグネットといった付属品が故障している
これらの症状が出てきたら、ウィッグの交換を検討してください。
ウィッグを長持ちさせる手入れ方法
少しでもウィッグを長持ちさせるには、日頃からの手入れが欠かせません。ウィッグは定期的なメンテナンスをしないと、ズレの原因になるのはもちろん、ウィッグ内で細が菌繁殖して頭皮にダメージを与えかねません。
ウィッグには定期的なシャンプーが欠かせない
ウィッグには定期的なシャンプーが欠かせません。一般的に60時間着用して1回、シャンプーをするとよいとされています。ウィッグをシャンプーすることで、毛についた汚れを落とし、ウィッグへのダメージを軽減させます。
シャンプーをする際は、ぬるま湯にシャンプーを入れ、泡立てて優しくウィッグを洗ってください。無理にごしごし洗うとウィッグを傷つけてしまいます。
シャンプーで汚れを落としたら、コンディショナーで10分程度、洗い流しましょう。
シャンプーをしたらブラッシングも忘れず
ウィッグをシャンプーしたら、ブラッシングも忘れずに行いましょう。ウィッグをブラッシングする際は、自毛のブラッシングとは異なります。自毛の場合は毛根から毛先方向にブラシをかけますが、ウィッグの毛の場合はその逆。毛先から毛根に向かってブラッシングしていきます。
ウィッグスタンドで保管する
ウィッグを保管する場合、ポーチを使用することがあります。ですが、折りたたんでポーチに収納していると、ウィッグに癖がついてしまうことがあります。特に直毛ストレートウィッグは折り目がついてしまう可能性が高いです。
そのためウィッグを保管するときは、専用のウィッグスタンドを用意するのがおすすめです。本来であれば、都度箱に収納するべきですが、毎日使うとなると手間です。ウィッグスタンドにかけて、上からタオルなどを被せてください。
注意!濡れたウィッグをそのままにしていると劣化を早める
ウィッグは適切に使用しないと劣化を早めてしまいます。例えば、スプレーやワックスをかけて、毛に負担をかけている場合や、スプレーやワックス使用後にそのままにしている場合、雨にぬれてもそのままにしている場合などは、ウィッグの寿命を縮めてしまいます。濡れた状態を放置していると、カビの発生につながるだけでなく、型崩れを進行させ、ずれの原因となってしまいます。
ウィッグを長持ちさせるにはプロに相談する
ウィッグはきちんと手入れや着用をしないと、ずれたり蒸れたりといった問題が発生します。そのため、購入前から自分の頭のサイズを測ったり、それに見合ったウィッグを選んだりする必要があります。また、購入後もこまめに手入れしなければなりません。
もしこれらウィッグに関する知識や準備で不安があれば、プロに相談しましょう。例えば、抜け毛対策や育毛美容などを行っているHANABUSAであれば、ウィッグ本体はもちろんのこと、頭皮に関する知識も豊富に備えています。
そのため、ウィッグに関しても、頭皮への影響などを踏まえたアドバイスをしてくれますので、プロに相談することは、ウィッグを長持ちさせる最適な方法といえます。
もしウィッグのことで悩んでいれば、一度HANABUSAに相談してみてください。
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